2012年1月24日火曜日

1月24日 凄い「普通の授業」

音楽専科の先生が授業公開をしてくださった。

専科の先生にとっては普段通りの授業だったと思う。
しかし,私にとっては,凄い授業だった。

まず,あたためる雰囲気を大事にしていたこと。
場に「認められている」「失敗ができる」という安心感が無いと,表現はできない。
特に,高学年ならば尚更だ。
先生は,リコーダーの低いレの音を練習する時間をとったあと,個人で発表させた。
個人発表の前に
「とっても難しいから間違えちゃうかもしれないよね。間違えちゃった友だちがいたらどうする?」
「笑ったりしないでだまっていることも思いやりだよね。」
と,安心して発表にチャレンジできる雰囲気を作っていた。
さらに,個別評定で一人一言。上手く音が出なかった児童にはアドバイスと再トライ。
そして,少しの成長を見逃さずに認めていた。
2回失敗してしまった児童には「後で一緒にやってみようね」の一言。
これで,安心できるんだなあ。

次に,視覚と聴覚で確認できる工夫。
リコーダーの運指の練習では,アルトリコーダーを用いて見やすくしていた。
パートを交代するときには,先生「こちらのグループが」児童「高音」と言わせて確認。
学習問題と学習課題,学習プリントなども,全て音読させていた。
ペアでリコーダーの練習をする場面では,
相手に声をかけるところからロールプレイで確認。
さらに,相手役をやった児童が失敗してしまったことを取り上げて,
「今,途中で止まっちゃったとき,入れるところから入れたね。○○君みたいに,
失敗してしまったら,入れるところから入るのが大事。」
と,失敗したときのやり方をしっかりと伝えていた。これ大事だなあ。
さらに「一人でやるのが心配な人は私の所へおいで。」の一言。
最初の安心感にも通じる。

さらに,一人一人が音楽に触れる時間が長いこと。
全体でリコーダー練習をする場面では
1.階名唱(起立)→リコーダー(着席)→階名唱(起立)→リコーダー(着席)
2.個人発表
3.全体を高音と低音に分けて交代しながら演奏。
形を変えて何度も練習ができる。
4.ペア学習では,学習カードにクラス全員の名前とサインをもらう枠が用意されており
「目標は10人です。」と目標が視覚的に確認できるようになっていた。
この学習カードのおかげで,ペア学習の時間,児童はリコーダー練習を続けていた。
(加えて,様々な児童と必然的に交流しなければいけない仕組みになっている。これはいい。)
ペア学習の終了時間に「自分を入れて何人とできましたか」と確認。
10人にいかなかった人にも「今日はゆっくりを大事にしようだったから,時間が足りなかったかも」
とフォローを忘れない。
5.最後に,1グループと2グループに分けて,響きを聴き合う。
高音 ○○○○○|○○○○
     1    2
低音 ○○○○○|○○○○○
     1    2
児童はたっぷりと音楽に触れていた。

最後に,学習形態の工夫。
○○○○○○○○○○
        ピアノ
○○○○○○○○○○
ピアノを挟んで,児童が向かい合う形。
1.お互いに見合える。聴き合える。
2.パート練習しやすい。
初めて見た形だったが,今日の授業にはピッタリだった。

今まで音楽専科の先生の授業は数回しか見たことがないが,
どの先生も今の私に大きな影響を与えてくれた。
それぞれの先生のワザがあるが,共通していたのは「場をあたためる」ということ。
音楽は心が冷えたら終わり。
注意するよりも,気を付けて欲しいことは最初に伝えておく。
失敗してからフォローするよりも,失敗するのは当たり前の雰囲気を作り,失敗したらどうするかを伝えておく。
何よりも,先生が音楽楽しい!の雰囲気。

今日は本当にいい授業を見せていただきました。
ありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿