サッカーのお話でしたが,私は学級作りという観点で多くの学びを得ることができました。
以下,田嶋先生のお話のメモです。
JFA2005年宣言を紹介し,「これは目標ではなく約束です。」と断言。
目標というと一方的なものになりがちですが,約束だと双方向のものになる。
この理念をいかに活動につなげるか,これが組織の力の差になる。
ミッションステートメント(校訓,社訓,家訓→文化)の徹底が必要。
組織の末端に到るまで,全員が目指す姿(ビジョン)を共有するための努力をしている。
全員が「ゴールに辿り着きたい」そう思えるかどうかが大事。
教育は結果が出るまで20年はかかる。
長い目で継続することが大事。
世界レベルをスタンダードとした強化策をとっている。
世界大会に参加→日本のレベルの分析と評価→課題の抽出と克服シナリオ作成→課題の克服
という流れ。
日本と世界の差は,「判断力」
オーバーコーチングを止めること,失敗させることが必要。
その場で自分たちでぱぱっと決める。自分で判断する。
練習中の,ドイツの子どもと日本の子どもの違い。
練習を途中で止め,そのプレーについて「なぜそうプレーしたのか」と問うたとき。
ドイツの子どもは,しっかりと自分の考えを伝えることができた。
日本の子どもは,何も言わないことがほとんどだった。
日本の子どもは,何か一つコーチの望む答えを探してしまう。
サッカーには唯一の正解はない。
自立した判断,それを周囲にしっかりと伝えることが重要。
自分で判断する経験の積み重ねの差。それが世界との差。
自分の意志を表明することの大切さは,リーダーシップにもつながる。
ボールを持ったら自分がリーダー。自分で判断しプレーする。
監督も,練習の意味や指示の意味を説明できないものは辞めていった。
そこで現在,力を入れて指導しているのは二つ。
○ロジカルコミュニケーション
○ディベート
「私はこう思う。なぜなら~」という型を使って,理由付けして話す経験を日常の中でコンスタントに経験させる。
三森ゆりかさんの論理トレーニングを取り入れている。
「ビミョー」や「別に」は思考の放棄。これを許していると思考自体を失うことになる。
察しの悪いフリをすることも大切。最後までしっかり話させる。
なぜ力を入れて指導しているのか,選手たちに必ず伝えている。
言語技術教育と共にマナーセミナーもしている。
世界の選手と比べて,日本にはもう一つ足りないものがある。
オフザピッチの姿である。
100年以上の歴史を持つクラブには文字にされない文化がある。
立ち居振る舞いが違う。
世界の一流選手は,自分の社会的な立場や責任を自覚している。
そこでエリートプログラムとしてオフザピッチでも世界基準を目指した選手を育成している。
ノブレス・オブリージュ
真のエリートには,社会貢献をする義務がある。
エリート教育というと差別のように感じられることが多いが,それは違う。
一人一人の能力を最大限伸ばす努力をするということだ。
ボトムアップとプルアップで,日本はボトムアップが好きだが,
エリート選手を地域のクラブチームなどで育てることで,
自分の中学などに戻ったとき,あこがれの対象となるし,技術の伝達も行われて,
結果として全体のレベルアップにつながる。
「選手は勝手に育たない。クラブチームで育てる。」
「指導者は,選手の未来に触れている。」アンディ・ロクスブルグ
「育成のサッカーは,しつけである。」クロード・デュソー
「判断する材料がなければダメ。基本ができていないヤツに自由を与えることはできない。」
「自主的に行動するためには,その前にしっかりとした価値観と人格を獲得していなければならない」林道義
「学ばない子どもは,知らない大人になる。」クロード・デュソー
「指導者に大切なことは我慢ではない。指導者も学習することである。」オシム
これからの日本のサッカーには,個の育成が急務。
才能ある選手に素晴らしい環境を与え,本人の努力を積むことで世界に通用する選手となる。
素晴らしい環境とは,ライバルとなる仲間や熱意と知識のある指導者のこと。
「強くなるには理由がある」
基本の徹底をしよう。
・止めて蹴る
・パス&ゴー
・ルックアラウンド
・トライアングル
・ミートザボール
・アイコンタクト
指導者しか選手を変えることはできない。
日本のフェアプレー賞の多さは誇り。
ベクトルとスカラーの話
同じビジョンと同じ方向性で力を集結しよう。
リスペクトという言葉を大切に。
お互いに大切に思うことを大事にしていこう。
「学ぶことをやめたら,教えることをやめなければならない」ロジェ・ルメール
なぜなら,自分たちは子どもたちの未来に触れているのだから。
以上メモここまで
田嶋先生の著書もさっそく購入しました。
自分が,学級作りや教科学習で大切にしていること
「ビジョンの共有化,可視化」
「アセスメント→プログラムデザイン→価値のインストラクション→価値のフィードバック」
「チャンスの回数を増やすと失敗も学びに」
「自分の考えを相手に伝える」
「ゴールに辿り着く正解は一つじゃない」
など,多くの共通点がありました。
講演を聴くだけの研修では,久々に学びが多いものになりました。
素晴らしい企画に感謝です。
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